2017年度のIFAがベルリンで開催中です!(Marshall編)
IFAとはドイツ語のInternationale Funkausstellungの略称で、毎年9月にベルリンで開催される世界最大の家電見本市のことです。
IIFAと同じく、世界最大規模のコンシューマー エリクトロニクス ショー(CES)は毎年1月にラスベガスで開催されますが、こちらもラスベガスという場所柄か派手な展示会として有名ですね。
北米とヨーロッパで年に1度づつ大きな家電見本市が開催され、世界中のメーカーが新商品などの自社製品をPRするために、お金をかけてブースを作りしのぎを削っています。
それぞれ新しい物好きの人にはたまらない、とてもエキセントリックな展示会ですが、私の主観としてはIFAの方がメーカーがより注力しているように感じます。もしかしたら開催時期の問題かもしれませんが。そんなIFAに今年は残念ながらスケジュールの都合で行くことができませんでした。
そこで、ネイビーズで取り扱うブランドもIFAに出展しているので、新商品発表などメーカー資料を元に幾つかご案内させてください。
Marshall
Marshallはギターやペースアンプとして、多くのアーティストから絶大な支持を得て愛され続けているメーカーです。
そのMarshallが.2010年にヘッドホンとイヤホンをリリースし、その後創立50周年記念モデルとして、Hanwellという初のオーディオスピーカーをリリースしたのです。
後に様々なサイズのブルートゥーススピーカーをラインナップに加え、ヘッドホンやイヤホンもモデルチェンジを重ねてきました。
そのMarshallも世界的なトレンドに乗って、専用アプリとの連動で多頭スピーカーをコントロールできるWi-Fi対応スピーカーとして、従来のWOBURNやSTANMORE, ACTONをバージョンアップさせたニューモデルを発表しました。
その名は『Marshall Multi Room』。
カラーはこれまで同様、ブラックとクリームの2色展開。
最大の目玉は、「Chromecast built-in」や「Spotify Connect」がプリインストールされていて、日本国内ではGoogle Play MusicやSpotify のストリーミング音楽配信サービスが簡単に利用できることです。 これらのプリインストールは他メーカーも多く取り入れている最近のトレンドですね。 さらにWi-Fi環境があれば、専用のアプリをダウンロードして複数のスピーカーを自在にコントロールすることができます。 入力方法としてWi-FiとBluetooth、3.5mmのステレオミニプラグに加えAirPlayによる入力が可能です。 その他では、スピーカー本体上部のダイヤルに7つまでSpotifyのプレイリストを設定できるほか、インターネットラジオ局なども割り当てることが可能で、Marshallアンプ伝統の真鍮ツマミによる操作もできてMarshallらしさの演出にも抜かりはないようです。 ヘッドホンでは、MONITORにBluetooth機能を装備した「MONITOR BT」もリリースされました。 こちらは先に発売されたMajor2 BTと同様にイヤーコーン部分に真鍮のボタンが付いていて、そこでON OFFやボリュームなどのコントロールができるようになっています。 これまでのMONITORに設定されていた、イヤーパッド内の脱着式フェルトフィルターが無くなっていることが大きな違いですが、このフィルターはイヤーコーン内で音を一旦圧縮して出すことで音に厚みを増す効果がありました。 しかしこれが無いということはより自然な音質を意識したのかもしれません。
ただ音質については実機で確認したわけではないのでわかりませんが、今までのMONITORのようにスタジオ仕様に求められるシビアな厚みのある中高音域とクリアな高音域に加え、ベースやバスドラのずっしりとした重低音をカバーした全体としてはハッキリとした音質を踏襲しているのではないでしょうか。
是非とも視聴してみたいものです。
最後にWi-FiやBlutoothなど最新のテクノロジーを取り入れつつ、往年のMarshallらしいアナログ感をうまく融合させたMarshallの製品作りにはいつも脱帽です。
今回のラインナップもこれまで同様、クラッシックなデザインに最新の技術が詰め込まれた中身の濃い製品に仕上がっているのは間違いないようですので、今から日本発売が待ち遠しいプロダクトです。
ぶん / noboru