フランス発 ラ・ボワットコンセプトの本格派スピーカー”CUBE"のレビュー 

フランスのオーディオブランド「La Boite concept | ラ・ボワットコンセプト」の中核モデルCUBE / キューブ。

デザインも音質も他に類を見ないほど独創的なスピーカーシステムとして2020年日本に初上陸しました。

今回このユニークなスピーカーをスタッフの感想も交えてレビューてみたいと思います。

CUBEは家庭用Bluetoothスビーカーの真骨頂と言えるのではないかと思う。

まず、La Boite conceptの中で、CUBEがいちばん好きだ。

LX-TTは一人暮らしの私には大きすぎて使用感が掴めないし、ターンテーブルもすでに持っているため持て余してしまう気がする。

PR/01はコンパクトで多機能でいいのだが、低音が強すぎる。自分はあんまり強い低音が好きではなく、

EQで低音を弱めてやっと落ち着いて聴けるほど低音がしっかりしている。もちろんそれはPR/01のいい一面でもありますが。。

それでは、私がCUBEを真骨頂とまでいう理由を紹介していきます。

 

 

要素1:機能性

Bluetoothスピーカーが欲しいと思う人のほとんどは、元々スピーカーに対してそれ程多くの機能を求めていないと思う。

お店に行って、「このスピーカーQi充電も出来るんです!」とか「ライトもつくんです!」とか聞いて、

ついていたら「え!!!いいじゃん!!!」となるけれど、それはプラス要素であって、必要最低限求めているのは"スピーカーとしての機能”のはず。

それだけを求める人にとっては、シンプルでありながら音質も癖がなく高品質。

ソースは、Bluetooth、3.5mm、RCA、Optical(光デジタル)。音楽を聴くには十分!Bluetoothや3.5mmで気軽にスマホの音源を聴けるし、RCAがあればターンテーブルとかCDスロットとか繋ぐのにも音質が保証されるし、Opticalでテレビと接続して、映画みたりとかも高音質で楽しめる!

家の中で音を聴くスピーカーとしての機能は、申し分ないレベルで網羅されている。

 

要素2:音質

CUBEの音は、スピーカー天面部についた二つのフルレンジスピーカーと、正面の中低音ドライバーで構成されている。

まず、元々の音がどれもしつこくなく、すごく聞きやすい。もちろん有線の方が音がいいとされているが、Bluetoothでも本当に音が良い。

しかも、TREBLEとBASSのイコライザーノブがついている。私はこのノブが大好きだ。

残念なことにLX-TTPR/01には、BASS用のノブしかついていない。もうそれだけでは満足ができませんね。

しかもイコライザーの幅もかなり融通が効く。普通の音楽としてはあり得ないくらい高音を抑えることも、やりすぎだよってくらい低音を出すこともできる。

たまに、このイコライザーノブがついていてもちょっとしか変わらないスピーカーとかあって、そういうのはかなり騙された気持ちになってしまうんですよね。

もちろん、ちょっとした欠点もあって、フルレンジスピーカーと中低音ドライバーが距離がある上に向きも違うので、近くで聞くと音がばらけて聞こえてしまう。

隣に立って聴くと、低音が弱く聞こえてしまうし、正面に座ると中低音だけガツガツきてしまう。つまり、近距離には弱いのだ。

(その点、PR/01は、ツイーターと中低音ドライバーがまとまっているので近くでもバランス良く聞こえる。)

とまあ、そんな欠点はどうでもいい。距離をとって聴けばええんや!!!!!!!!!!!!!

ソファーにかけながら、2~3m離れた正面の壁の前にCUBEを置いてみましょう。驚きます。

天面のツイーターが壁に反射して、音が降ってくるかのように聴こえる。初めて聴いたときは「あれ?天井にスピーカーつけてましたっけ?」と頭上を仰いでしまった。

特許なんて名前付けただけだろなんて見縊っていた私の負けでございました。(フルレンジスピーカーを凸型ディフレクターで斜め後ろ45°に配置する技術で特許を取得している。)

また、ソファーくらいの高さに座ると、ちょうど正面の中低音ドライバーと目が合う。これがまた下方から中低音をしっかり響かせてくれて、

「今、私、音楽に包まれてます」状態になれる。しかもこの正面のドライバーはLa Boite concept特製のアルミ製ドライバー。

殆どが紙製のコーン中で、アルミ製コーンと聴くと、それだけでシャキッとして聴こえる。本当にいい。

 

 

要素3:ルックス

このルックスこそがCUBEのプラス要素なのだが、存在感がありながらも、インテリアに馴染む。サイドテーブルとしても使える。

コーヒーとか置くには少し手が震えてしまうかもしれないが。。

下の棚には読みかけの雑誌とか、間接照明とか、観葉植物とか置いてもいいですよね。

カラーも4色あって家に合わせてチョイスできる。早くでっかい家に住んででっかいリビングに置きたい!!!!!!!!!!

この3つの要素によって、私の中の、「Bluetoothスピーカー真骨頂モデル」になった。

まあ、金額も真骨頂なので、買うにはまだまだ時間が要りそうですが。

さて、これが見合う家に住めるよう、邁進してまいります。

 

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ぶん / Ayano

 

 

 

CUBEが我が家に来て、これまでのリビングの左右に置いていたBoseスピーカーとステレオアンプを片付けて随分シンプルになりました。

白いCUBEが部屋の白い壁に溶け込み、脚のウォールナットは床のフローリングにすんなり馴染み、インテリア性の高さに大満足。

これまで部屋の左右に配置していたスピーカーによる臨場感は、多少損なわれましたが、それを打ち消してくれるく程の没入感とクリアさで迫力のあるサウンドが、40㎡のリビングを1台で部屋いっぱい余裕~で満たしてくれます。これまで聴こえていなかった音の粒を聴け、あらゆるジャンルの音を聴きたくなる欲が高まりました。

何日か聴いているうちにエイジングされたのか、音質もより良くなったようで、CUBEが真のHi Fiスピーカーだと思います。原音を忠実に再現してくれているのかなと。

Spotifyそのものの音質も、Spotifyアプリ上で最高品質に上げ、低音高音のバランスも調整。まあ、CUBEに実力があるから、無理に低音を上げたりとかあまりいじる必要もないのですが。

CUBE本体の低音と高音の調整ノブ自体も、せいぜい13時くらいの位置までで十分。

さらに、もっと音源自体の音質を高めたらより良いオトが楽しめそうだと思い、Spotifyは、iPhoneからのBluetooth接続をやめ、PCからオーディオインターフェイスをUSB経由でデジタル出力して、CUBEのopitical入力に光接続。

3.5mm,赤白のRCAオーディオジャックと、BT接続以外に、このOptical入力もあり、音の違いを追求できそうで、音を浴びるのが楽しくてお陰様で不要不急の外出をしなくて済んでいます。笑

(小学生の娘が好きなK-Popもすごくカッコよいオトで聴けちゃいます)

あえて、ケチをつけるとしたら、

Opticalの接続が、スピーカーのボトム部分にあるので、スピーカーの横のテレビ台の端に置いているPCとの接続コードが見えちゃうこと。

このOptical接続の端子がスピーカーの後部分にあればよいのにと思うけれど、特許技術のフルレンジスピーカーが後方部分にあるからしょうがないのかなと。

コードをスピーカー裏部分にうまくスマートに廻し、100均でコードクリップを買ってきてうまく隠そうかなと思っています。

 

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ぶん / Loui

 

さて、スタッフ奥山と東條のレビュー如何でしたか。

一人暮らしの女の子がCUBEを試聴してみた率直な感想ですが、このCUBEのパフォーマンスを100%引き出すには多少スペースがあった方が良さそうですね。

また、3度の飯より音楽が大好きな東條のように、様々な方法を聴き比べて楽しむことも面白そうですね。

部屋に差し込む長い日差しを感じながらゆっくりと美味しいコーヒーを入れて、ソファーに腰を下ろしてカーペンターズ「遥かなる影」のカレンのボーカルに浸る。そんなゆるーい年末年始を過ごしていると、日常の慌しいルーティーンで忘れていた、何も考えない時間に浸ることの大切さを再認識させられました。これもまたニューノーマルなのかもしれません。

ところで不思議と卓上のコンパクトスピーカーを床置きのスピーカーに替えた途端、じっくり音楽を聴こうという気持ちになります。

このCUBEというスピーカーは、セパレートタイプの従来のステレオスピーカーと卓上型スピーカーの中間に位置するモデルとして開発されましたが、卓上スピーカーだと何故か別のことをしながらBGM的に音楽を聴きがちなのに比べ、CUBEは落ち着いて音楽に聴き入っちゃうんですよね。

全自動のコーヒーメーカーで入れるコーヒーも美味しいのですが、手で入れる自分流コーヒーは味だけでなく作業も楽しいのと同じで、本来音楽を聴くという欲求も、ただ良い音を聴くというものではなく、シチュエーションや所作も含めて楽しむということだと思います。

最後に僕なりのCUBEに感じたことですが、ピュアオーディオの性能を一体型コンパクトスピーカーに詰め込むことをコンセプトに設計されたCUBEには、音楽は左右からステレオで聴くべきと音の鳴り方に若干懐疑的なところもありましたが、CUBEを聴いて少しすると、そんな先入観はすっかり忘れていました。

音波は指向的なモノなので、音の鳴る向きに耳を向けないと最良の音を聴くことができないはずですが、試しにソファーの横に置いて聴いてみたら、部屋中がマイナスイオンの様に音の粒子で包まれて、角のない丸い音場の広さを感じとてもリラックスして視聴することができました。一言でいうと緻密で優しい音なんですね。

一体型という性質の利点として、部屋のどこにでも置けることから、どんな場所でも高音質サウンドを楽しめるように、ワイドサウンド2.0という独自特許技術の3Dサラウンドサウンドシステムを搭載しているため、これまでの常識を覆すほどのイマーシブな体験をさせてくれる一台でした。

最近では、イヤホンやヘッドホンで音場の狭い耳の直ぐそばで鳴る音に慣れていますが、身体全体で音を感じられることって、やっぱりスピーカーにしかできないこと。

コンサートやライブを生で聴いたり、映画を映画館で観たいのと同じで、本当は誰だって開放的に音楽を楽しみたいはずです。

だから、これからのスピーカーに求められているリスニングスタイルは、如何に手軽にイマーシブな体験ができるかということなんだと腑に落ちましたね。

インテリアと馴染みにくいメカメカしいオーディオに支配されることなく、気軽にイマーシブを味わうこれからのお家リスニングスタイルにとって待望の垂涎もののスピーカー。

だからスピーカーで悩まれていたら、是非一度CUBEのサウンドを体験してみて頂きたい。心からそう思うのです。

大好きな楽曲を記憶に固着させるなら、それを聴いている情景も一緒に記憶に残したいもの。そんな心のアルバムに写り込む画になるオーディオでした。

 

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ぶん / Noboru