URBANEARS『Humlan / フムラン』のレビュー
スウェーデンスのストックホルムに拠点を置く、ヘッドホン・イヤホン・スピーカーの専門メーカーである、ザウンドインダストリー社のハウスブランドが「URBANEARS / アーバンイヤーズ」。
そのURBANEARS / アーバンイヤーズの商品の中でも異彩を放つヘッドホンが、今回紹介する『Humlan / フムラン」です。
このヘッドホン、何が異彩なのかというと、イヤークッションとヘッドバンドが脱着式で、洗濯ができてしまうという、ヘッドホンとしては、他に類を見ない変わったコンセプトのプロダクトなんです。
それでは、そんな『Humlan / フムラン』とは、一体どんなヘッドホンなのか。
レビューしてみたいと思います。
先ずは外箱。こんな感じです。(このカラー「JAM」は既に売り切れです)
開封するとこんな感じで、可愛くコンパクトに収まっています。
小振りなタイプのヘッドホンで、いわゆるオンイヤータイプのヘッドホンです。
耳に当てるというよりも、乗せるといったイメージのヘッドホンなので、窮屈さや締付けられているという感じはありません。そのため長時間の装着も、特に苦にならないので通勤通学にいいですね。
イヤーパッドが小さく、その上ちょうどいい側圧のため、見た目程音漏れはしませんし、外部音の侵入もさほど気になりません。満員電車などで他の人を気にすることはないでしょう。
それに汗をかきにくいという点でも、通勤通学に向いていると思います。
URBANEARSのブランドコンセプトに、ファションアイテムとしてのモバイルガジェット(ヘッドホン、イヤホンなど)。という概念があって、マフラーや、帽子、サンブラスのように、ヘッドホンもファッションの一部。洋服に合わせてスニーカーを選ぶのと一緒で、「ファッションに合わせてヘッドホンも自由に変えよう」をテーマに、カラーバリエーションも豊富に取り揃えています。
それに、肌身に装着するものだし、ファッションとの相性を考慮して、素材をファブリックにしたことや、ファッションのバランスを考えて、出しゃばらないようにロゴも小さく洋服のタグのようにしているのも、彼らのこだわりなのです。
だから、ファッションとの親和性も高く、おそらく世界の全てのヘッドホンの中で、最もファションについて真剣に考えているブランドではないでしょうか。
それが証拠に、毎年、春夏と秋冬にそれぞれシーズンカラーモデルを限定発売することもアパレルと同じです。こんなヘッドホン、どこを探してもありません。
その本気さこそが、このブランドのアイデンティティーとして常にブレることのないカッコよさなんです。
ヘッドバンドはボタン式で脱着可能。
ちゃんと洗濯OK表示がありますね。笑
イヤークッションとヘヤーバンドを取り外すとこんな感じです。
イヤークッションの裏側。スポンジが入っているので、耳との接地感はとっても柔らかいです。
Humlanの40mmダイアフラム。
こんなにオシャレで繊細なヘッドホンですが、音質的には中高域がとてもクリアで、しかも低域も十分な迫力があります。
ただし、ドンシャリといった感じではありません。
密閉型ヘッドホンのような音場が広い感じはしないのですが、定位も程よくその分タイトでしっかりと再生してくれます。割と音が早い感じです。
だからイヤホンに近い感じというか、ヘッドホンとイヤホンの中間みたいな存在でしょうか。
バルタン星人みたい。
一つずつのパーツが可愛いですね。
ここで豆知識。
実はこのHumlan、2014年にあの " Marc Jacobs "とのコラボモデルを世界同時エクスクルーシブ発売していたんですよ。即完でしたけど。
一見アンリミテッドなモデルが、一気にリプレミアム感満載になるという、普通の少女が突然スーパーモデルになるようなシンデレラストーリー。
そんなトピックもURBANEARSらしいですよね。
また、2015年には別のモデルですが、H&Mとのエクスクルーシブ・コラボモデルもやっていて、こちらも話題になりましたね。
こんな北欧のエッジの効いたなコンセプトとクールなデザインのヘッドホンブランド「URBANEARS」。
最近では、日本でも色んな所で見かけるようになり、認知度も徐々に上がってきている音楽ガジェットの最右翼。
海外ではハリウッドセレブにも多くの愛用者がいます。(特に女性ね。ググって見てください)
こんなマイノリティーでカッコいいURBANEARSの異彩の『洗えるヘッドホン、Humlan / フムラン』が、終売となることはとても残念ですが、URBANEARSのことだからまた何かカッコいいモデルをリリースしてくるはず。
夏のカジュアルな軽装に、さり気なくガジェットでアクセントを差し込むのもカッコイイです。
アイスこぼしても洗濯できますしね。
ぶん / Noboru