"Tom Odell / トム オデール" 一夜限りのピアノソロ来日公演に行ってみた
2019年3月14日(木)渋谷ストリーム・ホールで行われた『Tom Odell / トム オデール』のピアノソロ ライブに行ってきました。
実はこのライブ、演者トム オデールについての前情報を一切知らないまま娘に誘われて行ったもの。
なんでも2013年のフジロック・フェスティバル出演以来6年ぶりの来日なんだとか。
会場はつい最近できたばかりの渋谷の新たなランドマーク「STREAM / ストリーム」内のストリームホールで、スタンディング収容人数が650人くらいの中規模ホール。
18時会場のためちょっと早めに行ったけど、ビル内や会場の入口付近のどこにもポスターやライブ・インフォメーションが全くない。本当に今日ここでやるの?って感じ。
整理番号が307番だったから、そんなに急いで行く必要もなかったけど、会場の30分前にも関わらず誰も入り口付近にいなかったのでちょっと心配しましたが問題なくホールへ。
前から5列目くらいの真ん中に陣取ってスタート待ち。
これから1時間半くらい立ちっぱなしはキツイな〜。
会場はピアノソロだけに、ピアノが1台とPAがちらほら、いたってシンプル。
開演時間を10分ほど過ぎたところで、洗いざらしのシャツにウールのジャケット、履き古したデニムに裸足という、「いい湯でした♨︎」とばかりに、これ以上ないほどのリラックス・スタイルでトムさん登場。
初めて聴いた彼の肉声は、その身なりからは想像できないほどセクシーボイスでカッコよかった。
2日前にドバイから東京に入って、時差ボケでライブ当日は夜中の3時に目が覚め代々木公園を徘徊してたって。
そして、明日は韓国で公演だそう。
とてつもなくハードなアジアンツアーみたいですね。
ここで"トム オデール"さんについて少し触れておきます。
イギリスのチェスター出身の全英No.1シンガーソングライター『トム・オデール』。
なんとデビュー前に“イギリスのグラミー賞”と称されるブリット・アワードの「批評家賞」を受賞し、アパレルブランドのBURBERRY/ バーバリーと海外CM楽曲起用やコレクションでのライヴ披露などのコラボを実施。
デビュー作「Long Way Down」は全英アルバム・チャート1位に輝き、2013年には初来日しフジロック・フェスティバルに出演。
2016年に発表されたセカンドアルバム「Wrong Crowd」は全英アルバムチャート2位を記録。
2018年には全曲セルフプロデュースによるアルバム「Jubilee Road」を発表。
と、今ノリに乗っているアーティスト。
実際にそのライブを聴いてみると、甘い歌声と美しいメロディーラインに適度にビートの効いた楽曲は、高校1年のときに夢中になったロッキー、いや、ビリージョエルを彷彿させるインパクトでした。
実際には全然ビリージョエルのようなブルージーではないけど、心に刺さる質量は同じだってこと。
後日わかったんだけど、私の大好きな映画「きっと、星のせいじゃない」のサウンドトラックにも彼の楽曲 "Long Way Down" が収録されているみたい。
彼の代表的な曲の ”Another Love"
今回のオーディエンスは、外国人の方が多かったのにも驚きですが、やっぱり日本でのライブだと上品というか大人しいというか、ちょっと盛り上がりに欠ける感じは否めません。
久しぶりのライブでしたが、スタンディングだからもっとみんな前に出ていくのかと思っていたけど、入場した時のまま不動だったのには驚き。行儀良すぎでしょ。
ライブはオーディエンスが盛り上げないとね!
まあ。通常はバンドとしてライブ活動を行っているそうなので、今回のようにじっくりピアノソロを聴く機会も少ないようで返ってラッキーだったかも。
そのせいなのか、スケジュールのせいなのかはわかりませんが、最後はアンコール無しで終了。
?て感じでした。
そのまま羽田に行って韓国入りするのかも。
ただ、今回のライブで彼の楽曲を好きになったので、他の曲も聴いてプレイリストに入れておこうと思います。
「トム オデール」、マンツーマン英会話の家庭教師にしか見えないアーティスト。
ぜひ一度聴いてみてください。
そうそう、彼のような楽曲はGENEVAの「Acustica Lounge Radio」か、Tivoli Audioの「MODEL ONE DIGITAL」が相性が良さそうだと感じました。
ぶん / Noboru