Paris - その1-
ちょっと前になってしまいましたが、パリでの出来事。
メゾン オブジェ 初日。
毎年年2回パリで開催される、デザイン性の高い雑貨やガジェットなどの嗜好品が一堂に集まる世界的なインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」に行ってきましたのでその事を少し。
さすが世界屈指の見本市だけあって、出店者のブースの造り込みも半端なく凄まじい。
今回のメゾンに行った目的は、新しいオーディオブランドとの契約のため。
しかも2つ。
覚悟はしてたけど、今回は4日間の滞在期間なのでスケジュール的に結構ハードでした。
しかも、両ブランドともブースが離れているので行ったり来たりが大変。だって、ブース間の距離が優に表参道の交差点からラフォーレくらい平気であるから。
でも、こんなにモノが溢れかえっているのにどれもじっくりみたくなる様なモノが多く、飽きずに見回れるのってモノのクオリティーが高い証拠ですね。
初日は、地元フランスの老舗オーディオブランド「La Boite Concept」で条件や別注の話でひとしきり盛り上がりました。
その後ストックホルム発「TRANSPARENT SOUND」(現TRANSPARENTに改名)に立寄ってご挨拶。
スピーカーのように通電性のある商材は全体としては少ないんだけど、彼らの作品はひときわデザインが際立っていて、製品というよりもむしろ作品というのが適しているプロダクト。
夜はLa Boiteのオーナーのテイモシーにマレ地区にある本場ミシュランの星付きフュージョンフレンチをご馳走になりました。
一見するとカップルで賑わってそうな代官山のカフェみたいな佇まいなんだけど、出てくる料理がどれもクール。
勿論味もすっごく美味しゅうございました。
これが日本にあったら、誰でも落とせるね、絶対。
翌日は4年ぶりのパリの変化を観るために街中をリサーチ。
昨年コレットがなくなって残念ですが、お決まりの「メルシー」「ボンマルシェ」の後、日本には無いミドルレンジ・オーディオのセレクトショップに立ち寄りました。
中々興味深いキュレーションですが、一番売れてる商品は?って聞いてみたら、何とレコードプレーヤーなんだって。
どうりで街のオーディオ関連ショップにレコードプレーヤーが目立ったのはそのためですね。
いや、バイナル来てますね。パリでは。
日本でも今やCDのセールスをレコードが抜くという現象が起こっています。
30代前半の若い子達に聴いてみると、CDは中身がデジタルソースなので、ストリーミングと同じ感覚らしく、定額のストリーミングで充分満足できてわざわざ購入したいと思わない。
反面レコードはモノとしての価値がCDとは違い、所有する意味を感じるのだとか。
なるほど、アナログは不便でも、その味というかモノとしてお金を払っても所有したいということなんですね。
わかる、わかりますよ!
私もどうしても処分できないレコードとカセットテープが、30年ほど実家の部屋に眠っていますからね。
この流れは当分続きそうだし、本気でイケてるレコードプレーヤーでも探してみようかしら。
ぶん / Noboru