ロックの日!!

6月9日。そう、今日は『ロックの日』。
実際には昨日ですが......

 

錠の「ロックの日」でもあるけど、今回取り上げるのは音楽の「ロックの日」。

世界的には、エルヴィス・プレスリーやデビッド・ボウイが生まれた1月8日をロックの日と定めているんだけど、それとは別に日本では語呂合わせで、6月9日をロックの日と定めたそうです。そんな「ロックの日」ですが、ロックと言えば音楽に留まらずファッションにも多大な影響を与えていますよね。

そこで今回はロックとファッションの流れを遡ってみようと思います。

ロックバンドやアーティストのスタイルが一般にファッションとして影響し始めたのが、1950年代中旬からファッションと音楽をこよなく愛した、ロンドン近郊の若者たちの間で流行ったモッズスタイルではないでしょうか。1960年代に入り、ザ・ビートルズ、ザ・フーやザ・ジャムなどがモッズに影響を受け世界的なムーブメントとなっていきました。


ザ・ビートルズ


ザ・フー

ザ・ジャム

その後モッズから派生した、ジャニス・ジョプリンを代表とする色鮮やかなサイケデリックが、ファションやアートにまで影響を及ぼしました。

モッズやサイケなど、今流行のサスティナブルは、当時既に若者たちの間で現代社会への反骨として音楽やファションを通じて浸透していましたが、60年たった今、やっと世界的にサスティナブルを意識し始めたのです。そういう意味でもモッズやサイケって最先端の思想を発信していたのですね。


ジャニス・ジョプリン

その後1970年代中頃のラモーンズやセックスピストルズのような、スタッズとチェーンに革ジャンや、パティ・スミスみたいに細いネクタイとタイトなシルエットというパンクファションが一世を風靡しました。1990年中頃にはアニエス.bやA.P.Cなども彼らをモチーフとしていましたね。
ラモーンズ


セックス ピストルズ


パティ・スミス

その流れからレッドツェッペリンやディープパープル、AC/DCとハードロック、ヘビーメタルへと繋がっていくのですが、ハードロックやヘビメタのファッションは、せいぜいロックTシャツぐらいでファッションとしての市民権を得ることはありませんでしたね。音楽としては熱狂的なファンに強烈に支持され続けているのに不思議です。


レッドツェッペリン

そして、T.LEXやデビッドボウイのような煌びやかなグラムロックファッションからニルヴァーナのオルタネイティブロックへ、そしてレニー・グラビッツなどのグランジロックまで時代毎に百花斉放ですが、どれも人と違った個性が際立つアウトサイドなファッションで、物静かな中にも力強いメッセージを感じます。

T.LEXのマーク・ボラン

ニルヴァーナ 


レニークラヴィッツ

そんなロックファションを普段着にできるよう様々なデザイナーがモチーフとして取り組んできましたが、中でも2000年前半にNUNBER NINEの宮下貴裕さんが、パリコレで発表したロックテイストなニュービンテージはエポックメイキングなコレクションとして21年経った今でも鮮明に覚えています。

そして、さらにロックファションをメゾンにまで昇華させたのが当時DIOR HOMEのクリエイティブ・ディレクターだったエディ・スリマン。フェニックススやリバティーンズ、ベックなどをコレクションのイメージビジュアルとして起用するなど、若手のロックバンドとのコラボレーションを積極的に行なっていましたね。


エディスリマン 

そのおかげで、セレブまでロックテイスとのファッションを纏うようになりました。

私も、もうここからは完全にハマりましたね。エディのロックファッションに。勿論セレブではありませんが‥‥

学生時代にずっとバンドをしていたこともあって、ロックテイストのファッションは元々好きでしが、2005年頃からはガッツリ上から下まで細身のシルエットでした。

あの頃が一番痩せていたかも......デニムのウェストがなんと28か29でしたからね。

そう言えばこの頃、子供の小学校の運動会や参観日にデニムと腰にウォレットチェーンを付けた服装はご遠慮くださいと学校から通達が回ってきましたからね。嘘のような本当の話ですが、とても印象に残っています。

そんな社会現象になるほど定着していったロックファションですが、最近でもロックに興味のない人でもライダースジャケットを普通に着てますよね。

いつの時代もその時代を象徴するメッセージや文化は、ロックやアートを通じて発せられていて、反抗的だったり、反逆者だったり白い目で見られながらも、非常識を常識に変えるパワーを持っているのがロックなんだと改めて思います。

そう思い自分自身を振り返ると、小学校の時に初めて買ったKISSのアルバムでロックに目覚め、その後中学でビートルズのコピーを皮切りにギターにハマり、何故か友達とパンクバンドを結成したかと思うと、どういうわけか今度は横浜銀蝿に感化されヤンキーに片足突っ込みつつも、高校ではヘビメタ一筋で、リッチーブラックモアや高崎晃のようなギターの速弾きに明け暮れながら、女子にモテたい一心でライブではジャーニーを演奏し、夜な夜な一人カシオペアや高中正義のコピーに明け暮れるという、一貫性のないめちゃくちゃなロック街道ですが、今後もロックに浸りながら言いたいことを言う大人でいたいモノです。(笑)

 

ぶん/ Noboru