Model One Digital発売イベントと長山智美さんのスタイリング
2017年8月25日、ザ・コンランショップ新宿本店にてTivoli Audio「Model One Digital」の発表会を開催しました。
会場には初お披露目となる「Model One Digital」をはじめ、Tivoli Audioの歴代ラインナップを展示。さらには、インテリアスタイリスト長山智美さんが手掛けた3つのブースも登場し、「Model One Digital」のある生活をスタイリング。当日集まった約50名のメディアや関係者は、目と耳でTivoli Audioの世界観を堪能してくださいましたので、その模様をお伝えします。
J-WAVEのナビゲーターを務めるAKOさんのMCによって発表会がスタート。 はじめに、日本の輸入販売元であるネイビーズの中村拓也氏からブランド説明と製品プレゼンテーションが行われました。
AKO「皆様、長らくおまたせいたしました。Tivoli Audio『Model One Digital』発表会をはじめさせていただきたいと思います」
はじめに、日本の輸入販売元であるネイビーズの中村拓也氏がブランド説明と製品プレゼンテーションを行いました。
中村「Tivoli Audioのはじまりから説明いたします。
Tivoli Audioは、2000年に現社長であるトム・デヴェストとヘンリー・クロスがマサチューセッツ州ボストンで設立した、オーディオブランドです。ヘンリー・クロスはマサチューセッツ工科大学を卒業したエンジニアで、大学時代の仲間たちと1952年にアコースティックリサーチという、現在もハイエンドオーディオブランドとして知られる会社を立ち上げています。
そこで彼らが開発したのが、小型のスピーカーでした。いまでこそ人気の製品ですが、当時はそれほど売れなかったといいます。『大きなスピーカーで良質な音を楽しむのが当たり前』という家庭が多かったようです。しかし、左右で音を振って楽しむステレオが急速に広まるにあたり、大きさスピーカー2つを部屋に置くのは難しくなり、小型スピーカーの需要が高まって会社は急成長を果たしたようです。
その後、ヘンリー・クロスはKLHというスピーカーブランドを立ち上げます。小型の木製のキャビネットに高感度のラジオを積むという非常にユニークな製品を発表しており、
Tivoli Audioのクラシックラインの原型となるオーディオを開発しております。 ヘンリー・クロスはその後も数多くのブランドを立ち上げ、晩年の2000年に立ち上げたのが、Tivoli Audioでした。
この会社はヘンリー・クロス自らが手掛けたファーストモデル、『Model One 』を発売するために創設されました。本日ご紹介させていただく『Model One Digital』の前身モデルとなります。
非常にシンプルなデザインと温かい音作りで、17年にわたり、多くの支持をいただきました。一度Bluetooth対応になるというマイナーチェンジをしましたが、デザインはそのまま、今もなお愛され続けているモデルです。
そして本日、『Model One Digital』を発表いたします。実物を見ていただいて、イメージが変わったなと印象を受ける方も多いと思います。
デザインが大きく変更となり、Hermanmiller社も採用しているデンマークのガブリエル社という高級ファブリックメーカーの素材をスピーカーグリルに採用しました。
また、今作から液晶画面も採用し、よりモダンなデザインに仕上がっています。
機能面にも大きな変化があります。『Model One BT』にはBluetoothと、AM/FMラジオ受信機能がありましたが、今作からはラジオはワイドFMに集約して、さらにWi-Fi接続機能が追加されました。もちろんBluetooth接続も可能です。
Bluetooth接続は基本的に一対一、ひとつのスピーカーとひとつのプレーヤーという組み合わせになりますが、Wi-Fi接続の場合は同じグループ下に入っているものであれば、複数個を同時にコントロールできるという画期的なシステムを実現します。
たとえば、この会場内でスタイリングされた各スピーカーも、実はひとつのスマートフォンで操作しています。(会場にかかっているBGMの音量が上がっていく)今、音量が上がったのがわかりましたでしょうか。これも、手元のスマートフォンに入れた専用アプリですべてのスピーカーを同時に操作しています。もちろん、楽曲変更も可能です。
もう一点、Wi-Fiには利点があります。Bluetooth接続はスマートフォンに入っている音源を圧縮して転送する方式ですので、どうしても劣化が発生します。
しかしWi-Fi接続の場合は、その劣化がありません。100のデータがあれば、100のままスピーカーに届け、100で再生できます。オーディオとしては非常に理想的な環境なのです。
『Model One Digital』の拡張性についても、お話しさせてください。今回、『Model One Digital』の他に『CUBE』『ORB』というスピーカーもご用意しており、すべてWi-Fi接続で一括操作ができます。
『CUBE』も『ORB』も、Bluetoothスピーカーとしても単体でも利用できますし、こうしてセットにして楽しんでいただくことも可能です。ですので、たとえばいつもはご家族1人1台ずつご利用いただき、お客さまが来たときは全員のスピーカーをリビングに集合させ、ひとつのスピーカーセットとして機能させる、といったおもしろい使い方も可能です。
L,Rの振り分けや個別のボリュームなどの設定はアプリで行えますので、数が多くても煩雑にはなりません。
ぜひ『Model One Digital』の魅力に触れていただければと思います」
その後は、会場のインテリアを手掛けた長山さんを交えたトークショーがはじまりました。
左/AKO●ナビゲーター。アメリカカリフォルニア州のカレッジにて英語やブロードキャスティングを学び、帰国後はさまざまなメディアにて芸能活動を開始。J-WAVE「Jeep® CREATIVE GARAGE」でナビゲーターを勤める。
中/長山智美●インテリアスタイリスト。雑誌「カーサブルータス」「&プレミアム」「Hanako」等のスタイリングや、ショールームやモデルハウスの内装およびインテリアディレクション、ショップのMDなど、第一線で活躍。
右/中村拓也●ネイビーズ セールス&マーケティング・ディレクター。数多くのブランドを取り扱うオーディオのプロフェッショナル。オーディオショップに勤務していた経験を持ち、音への深いこだわりを持つ。
AKO「本日はよろしくお願いします。早速ですが長山さん、今回のザ・コンランショップ新宿店でのブーススタイリングについて、お聞きしてもよろしいでしょうか」
長山「はい。ザ・コンランショップさんの秋のテーマが『フュージョン』であると伺っておりまして、こちらのメインのソファが、エスニックかつヨーロッピアンなカタチをしているように、いろいろなテイストのミックスを意識しています。また、『Model One Digital』がウォールナット、ブラック、ホワイトの3色で展開されていますので、それに合わせた3コーディネートを提案しました。 まずリビング空間には、ウォールナットを合わせました。スピーカー自体はオーソドックスにキャビネットの上に乗せているのですが、丸いスピーカーの『ORB』を壁にレイアウトしています。普通に設置するのではなく、アートやオブジェであるかのように壁にレイアウトすればおもしろいのではないかと考えました。
一瞬パッと見ただけでは、どれがスピーカーかわからない方もけっこういらっしゃると思います。あえてそういう提案をしました。普段アートを掛けているスペースがあれば、そこにこの『ORB』を掛けてみるというのもおもしろいと思います。 キッチン・ダイニングをイメージしたブースには、ホワイトカラーを合わせました。女性的な雰囲気も出しています。Wi-Fi接続できるから、どのスピーカーを混ぜてもいいし、置いても掛けてもいいとお聞きしたので、キッチンカウンターに小型の『CUBE』を設置してみました。
作業している近くにおいてあれば、もっと音楽を身近に楽しめるのではないかという提案です。
書斎は、男性的なイメージです。実にコンパクトなサイズをしていますので、デスクの上に置いても邪魔になりませんから、あえてブックエンド的な置き方で本とも馴染ませる提案しました。くつろぎたいときには、『CUBE』を傍らのラウンジサイドテーブルに持ってきてもいいかもしれません」
AKO「スピーカーそのものがアートワークになってしまったり、ブックエンドになってしまったりと、とても斬新なのですが、中村さんから見て『Tivoli Audio』のインテリアとしての強みや特徴というのは、どういったところなのでしょうか?」
中村「オーディオ製品というと男性的なイメージのする製品が多いと思うのですが、『Tivoli Audio』には丸型や四角型のスピーカーがあり、さらにサイズはコンパクトでファブリックを使っていたりと、やさしくて女性的な印象を持っているのが特徴だと考えています。ブックシェルフの使い方は僕もビックリしました。ああいう使い方があるのだと知り、感動しています」
AKO「長山さん、実際に『Tivoli Audio』を扱われてみて、どう思いましたか?」
長山「やはりコンパクトで、どんな置き方もできるのが魅力だと思います。さきほどお伝えしたように、アートと組み合わせても一瞬これがスピーカーとして気づかない、なにかのオブジェと思ってしまってもおかしくありませんし、レイアウトが自由で自分好みにアレンジできる。
また、今回実際にスタイリングをしてみて強く思ったのが、クオリティの高さです。ザ・コンランショップさんで取り扱われている家具はどれもトレンディで、ラグジュアリーなものがそろっているのですが、それらと一緒でもまったく遜色がありません。
オーディオにはプラスチックを使った製品が多く、木製のインテリアと合わせると違和感が出てしまうことが多いのですが、今回の『Model One Digital』には木材にもファブリックにもいい素材が使われていて、うまく馴染むんです」
中村「そうおっしゃっていただけるのは、とてもうれしいですね。おっしゃるとおり、アートと付け替えてもらっても遜色ないですし、メーカーとしてもそういうところを訴求していければと考えています」
長山「雑誌の撮影で『Model One BT』を何度が使わせていただいたことがあるのですが、本棚やシェルフにスッと収まるのも好印象でした。それほど部屋が広くなくても、自由に設置しやすいのがいいですよね」
AKO「『Model One Digital』はWi-FiやBluetoothで音楽を再生できる一方、AM/FMラジオが標準装備されています。私自身J-WAVEというFMラジオ局でナビゲーターをしていますが、こんなにオシャレで、アナログなんだけどもスタイリッシュなスピーカーなら、もっとラジオを聞いてみたいなと思う人が増えるのではないでしょうか。お二人はラジオを聞きますか?」
長山「クルマの中でよく聞きますね」
中村「実はこれまでラジオは聞いていなかったのですが、『Tivoli Audio』を扱うようになって、弊社の事務所は常にJ-WAVEが流れています」
AKO「(笑)ありがたい」
中村「そうすると日課になってくるんですよね。この人が喋り始めたら、だいたいこの時間だな、とか。あとは家族のようにも感じてくる。
たまに他局に浮気すると、妙なそわそわ感があったりとか。
ラジオのある場所が、落ち着く空間になるんです。ナビゲーターさんの前でいうのもなんですが、自分に必要な情報を必要なだけ入れられるのがラジオのいいところだと思っています。仕事に集中しながらも、聞きたいニュースだけを聞けますし。いまはラジオなしでは生きていけない体になってしまいました」
AKO「うれしいです。視覚が奪われないことで流れ聞きしやすく、親密に感じられるのだと思います。特に『Tivoli Audio』の木の温もりは、空間そのものまで暖かく包み込むようですよね。
ぜひ多くの方に聞いていただけたらと思います。こちらのスペース、本当に素敵なのでご堪能していってください。今日は本当に素敵な話をありがとうございました」
長山「みなさま、今日は暑い中お越しくださいましてありがとうございました」
中村「ありがとうございました」
トークショーの後は、ブランドや製品に関する質疑応答の時間に。『Model One Digital』に強い関心を持つ関係者から、さまざまな質問が飛び交いました。
──「Model One Digital」が従来モデルと違う点を、改めて教えてください。
中村「大きなところでは、Wi-Fi接続が可能になった点です。デジタル方式になり、複数のスピーカーを連動できるなど拡張性も高まりました。一方で、デジタル方式であってもチューニングによって『Tivoli Audio』らしい温かみのある音を再現しておりますので、従来のファンの方でも安心してお使いいただけると思います」
──Wi-Fi接続は同時に何台まで行えますか。
中村「Wi-Fiルーターの性能に依存します」
──インテリア的に、スピーカーを壁掛けするときのコツはありますか?
長山「今回のスタイリングでは提案のひとつとして、インテリアとしてバランスのよいところに設置しました。音の聞こえ方を追求する場合は、高さをそろえたほうが……?」
中村「オーディオの理想を考えれば、たしかに高さはそろえたほうがいいかもしれません。ただ、各スピーカーのボリューム操作をアプリで制御できますので、自由にレイアウトして楽しんでもらうのもいいのではないかと思います」
──ラジオチューナーとして考えると、少し強気の値段に思えますが?
中村「たしかにラジオと考えると、「んっ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ただ、実際にモノを見ていただければ納得いただけると考えています。非常にバランスの良いサウンドを実現していて、どのジャンルでも満足できますし、Wi-Fi接続にも対応しています。それに高級家具レベルの木材やファブリックを使っている。体感していただければ、価値以上の製品だとおわかりになると思います」
AKO「私もよく音を聞くので、さきほど聞いてみましたけど、本当にクリアでパワフルで、それでいてスタイリッシュ。これで流れたら、自分の声ももっと響きがいいんじゃないかと思ってしまいました。ぜひ体感してみてください」
その後は、軽食を楽しみながらの歓談タイムに。「Model One Digital」が生み出す温かな音場と素敵なインテリア空間に包まれながら、招待客の多くが終了間際まで豊潤な時間を堪能していました。
最後に、
今回の『Model One Digital』の発売イベントは予想を上回る反響ををいただき、代理店の私たちもとても驚いています。何より関わってくださった方達の多くが実際にご購入してくださったことにこの製品のポテンシャルの高さと、今後販売していく上で大変心強く感じることができ感謝しております。
ザ・コンランショップの皆様、長山様、AKO様、J-WAVEの皆様、PACのご担当者様、この素敵なイベントを支えてくださりありがとうございました。
皆様のご協力に感謝申し上げます。