Marshall『Major 2 Bluetooth』(マーシャルメジャー2ブルートゥース)ヘッドホンのレビュー
Marshall 『Major 2 Bluetooth』のレビュー
つい先日iphone8が発売され、間も無くiphone Xもリリースされるようです。
私は、iphone6の発売1ヶ月前にiphone5を壊してしまい、やむなくSEを購入して以来買い替えのタイミングを逸してしまっています。そこで今度こそXへ交換しようと大切にSEを使っているところです。
さて、iphone7以来、3.5mmのイヤホンジャックが無くなって既に1年と1ヶ月が経ちました。
私の友人もイヤホンジャックが無いことにすっかり慣れたようで、もっぱらBluetoothのイヤホンや、ヘッドホンに乗り換えて楽しんでいます。
そんな中、Marshall (マーシャル) を代表する定番ヘッドホンのMajor2(メジャー2)にもいよいよBluetoothモデルがラインナップされました。
長らくMarshallは、Bluetoothの規格による受信精度の問題でBluetoothモデルを投入しませんでした。
それ程音質にこだわってきたのは、Marshallの伝統に傷をつけないため。
しかし、Bluetoothの規格もアップデートされ、その信頼性が格段に良くなったことで、代表モデルのMajor2にMarshalll headphones初のBluetooth機能を搭載し、Major2 Bluetooth (メジャー2 ブルートゥース)として登場しました。
そんなMajor2 Bluetoothも発売から8ヶ月が経ったので、これまで使ってきた感想をレビューしたいと思います。
マーシャル『Major2 Bluetooth』のデザイン
まずはデザインから。
Marshall『Major 2 Bluetooth』はブラックとホワイト、ブラウンの3色のカラーがあります。
どれもMarshallらしいのですが、街中ではブラックを愛用されている方が比較的多いように感じます。
実は、私にとってこのMajor2 Bluetooth (メジャー2 ブルートゥース) が初めてのBluetoothヘッドフォンで、今まで使っていたのがMajor2 ブラックでしたから、せっかくなので今回は大人っぽくブラウンにしてみました。
このブラウン、2年ほど前からラインナップに加わったカラーですが、なんとなくルイ・ヴィトンっぽい色合いで、上品な感じがスマートなブルートゥースに合っているかなと。
さてデザインについてですが、最初に発売されたMajor (メジャー) から大きくデザインは変わっていませんが、クラッシックでレトロなデザインはマーシャル・アンプのスピーカー部分をイメージした四角いフォルムで、一目見てマーシャルらしさが伝わってくるオンイヤータイプの小ぶりなヘッドホンです。
だからどんなスタイリングにも合わせやすいのも大きなポイント。
さらに密閉型ですのでほとんど音漏れもなく周りを気にすることもありません。
マーシャル『Major2 Bluetooth』の素材と質感
Marshall 『Major2 Bluetooth』は、素材にもこだわったプレミアムヘッドホンで、イヤーカップの側面の素材はチープな硬質プラスチックではなく、柔らかいゴム製のエンボス仕上げと質感にこだわった仕上げです。
また、イヤークッションは、「スーパー・ソフト・イヤークッション」というとても柔らかく、着け心地と耐久性に優れたビニール製で、約8ヶ月間ほぼ毎日使用していましたが、全く磨耗や劣化はありません。
ヘヤーバンドに使われている合皮も、縫製のステッチがきれいに揃っていて他のヘッドホンではまず見ることのできないクオリティの高い仕上げです。
その上、ほどよく柔らかさが出てきていい感じに馴染んできましたし、このブラウンのみ裏面はバックスキン仕上げとなっていて、高級感溢れる仕上げと質感が特徴です。
そこにゴールドでMarshallのロゴがプリントされているという。
かっこいいですよね。ロックの血筋なのに絶対的な品や大人の余裕を感じるところが気に入っています。
また、滑らかな肌触りのいいイヤークッションに加え、ヘヤーバンドの締め付け具合は決して窮屈ではないので長時間使用しても耳が痛くなりません。
細部のネジや、コントロールボタンにも真鍮を用いている他、付属のカールコードの3.5mmのプラグにも同様に真鍮が使用されていて、往年のマーシャルアンプを彷彿させるディティールはマニアの心をくすぐるには十分な演出です。
これらの素材は、従来のヘッドホンではあまり見かけない素材ばかりです。
マーシャルのモノづくりが単に量産性のプロダクトを目指していないことを物語っていて、プレミアムヘッドホンと言われる所以です。
また、イヤーカップの中にはドライバを覆うメッシュが張られていて、普通は誰にも見えないところですが、アンプのスピーカーネットのように格子状に生地を編むなど、細部にまでマーシャルらしさを貫いているのには脱帽です。
そして、マーシャルのこだわりは、付属のヘッドフォンケーブルにも手を抜くことはありません。
このヘッドフォンケーブルのディティールはとても美しく、ここまでケーブルにこだわったヘッフォンを他に見たことがありません。今までのMajor 2と同じくコイル状になったケーブルを使用していて、通話用のマイクが内蔵されています。
さらに、右のイヤーカップに内蔵されたマイクを使ってワイヤレスで通話することもできます。万が一充電がなくなっても、このケーブル(1.8m)があれば電源を必要とせず、音楽を聴くことができるので安心です。
充電ケーブルのディティールさえもこだわったデザインが施されています。
ほとんどのメーカーは、OEMの汎用充電ケーブルを使用していますが、マーシャルは充電ケーブルさえも専用に作っているのに驚きです。
マーシャル『Major2 Bluetooth』の音質
40mmのドライバを採用していて、音質は全体的にクリアでドライな感じです。迫力のある低音がしっかりと効いていて、major 2 Bluetooth(メジャー2ブルートゥース)の最大の魅力の一つでもある中音域は、小さなライブハウスでライブを聴いているように、インパクトのある滲む感じが臨場感を高めてくれます。高音は張りがあって乾いた印象ですが、やはりロックなどの生音の再生に適していると思います。Major2と比べて全体的に迫力が増しているようにも感じました。
音にこだわる人も、素直にいい音のヘッドホンとして満足できるのではないでしょうか。
マーシャル『Major2 Bluetooth』の機能
イヤーカップに付いている真鍮のジョイスティックスタイルのボタンは、再生、一時停止、曲送り、曲戻し、および音量のコントロールを直感的に行うことができます。
電源ボタンとBluetoothペアリングボタンは、イヤーカップの底にさりげなく隠れていて、デバイス間の切り替えも簡単です。バッテリーは、1回のフル充電で約30時間連続再生可能なので、一日中充電切れの心配はいりません。
私自身、完全に充電が切れるまで何時間かかるかを検証したことはありませんが、間違いなくバッテリーの持ちは長い方だと思います。なぜなら私も、いつも1週間に1回程度しか充電をしていないからです。
充電が切れる15分前になると、ヘッドホンが低電力で動作していることを知らせるためのピピピッという警告音が鳴るので、突然音が聴こえなくなって戸惑うということはありません。
また、Bluetoothペアリング設定ボタンをダブルタップすると、他のデバイスとの接続を簡単に切り替えることができます。
一度デバイスとペアリング設定したら、次回からは再ペアリングする必要はないのでスムーズです。
Marshall 『Major 2 Bluetooth』(マーシャル メジャー2ブルートゥース)は、軽量コンパクトなので、簡単に折りたたんで保管することができるので、旅行などでは便利な嬉しい機能です。
ただ、欲を言うと「MONITOR」のような収納する専用ケース(巾着袋)があるといいのにと思います。
まとめ
Marshall 『Major 2 Bluetooth』(マーシャル メジャー2 ブルートゥース)は優れた音質、こだわりの質感、美しいクラシックデザイン、コンパクトなポータブル性、そして長時間のバッテリー寿命を持ち合わせた素晴らしいプレミアムヘッドホンにも関わらず、¥16,880(税別)というリーズナブルで実用的なヘッドフォンだと言えるでしょう。
音楽好きの人に贈るプレゼントには最適なアイテムとして、迷われている方には是非ともオススメしたいヘッドホンです。
何よりその着けている姿がカッコいいので、きっと喜んでもらえるはずです。
特にバンドをやっている人には、普段使いはもとより、夜間音を出さないで練習するときなどに軽くて疲れないのでぴったりなヘッドホンです。
自分自身へまたは大切な人へのプレゼントとして検討してみてはいかがでしょうか。
ぶん / Noboru