La Boite concept / ラ・ボワットコンセプトのローンチ

フランスの老舗スピーカーブランド「シアレ」の3代目にあたるテイモシーが、新たに創業した現代オーディオブランド「La Boite concept / ラ・ボワット コンセプト」

その名前の由来は、スピーカーの筐体をイメージした「木箱」から取ったもの。

80年にわたりピュアオーディオのスピーカーを作り続けてきた伝統とノウハウに、最新のデジタルテクノロジーを融合させたMade in France の血統証付き本格派スピーカーブランド。

パリのフルックスやアンプラント、ボン・マルシェ、ザ・コンランショップなどの有名どころのインテリアショップや百貨店には必ず置いてあったのを見て、以前から気にはなっていたんだけど、縁あって日本でエクスクルーシブとして取り扱えることになリました。

そこでコロナの影響が少し落ち着いてきたのを見計らって、ずっと遅れていたローンチイベントを7月8日に開催。もちろん3密にならないよう注意して招待制にしましたよ。

場所は近所の表参道にあるハイファツション御用達の撮影によく使われるレンタルスペースだから内装はカッコいいの。

最近ではWEBイベントと言うバーチャルイベントも流行りつつありますが、こういったクセのある嗜好品はやっぱり五感で感じないとわかりづらい。どんなにCGでリアルに演出しても、人とモノが作り出す空気感の中に漂っている本物だけが放つ匂い。

バーチャルではなかなか嗅ぎ取れないんですよね。

この人かっこいいなって思うバランス感覚の優れた人って、必ずこの嗅覚がケモノ並にすごいですから。

そんな嗅覚の優れた多くのメディアの方々にも興味を持って頂けたのでホッとしました。

普段ならこの時期はメンズコレクションのため、皆さんヨーロッパに出張中のようですが今年は東京でお篭りだったのもラッキーでした。

左:CUBE CS WALNUT / 216,000- 
中:LX TURNTABLE / 580,000- 
右:CUBE CS OAK / 216,000- 

 

さて、ここでラ・ボワットコンセプトというブランドついて触れておきますね。

日本でリリースするモデルは「LX TURNTABLE/ エルエックス ターンテーブル」「CUBE / キューブ」「PR/01 / ピーアール ゼロワン」の3機種。

LX TURNTABLE / 580,000- 

LX TURNTABLEは、フランスElipson製のターンテーブルが一体化されたフラッグシップモデル。

ホントに驚くほとクリアな高音が特筆もんで、是非ボーカルやクラシックを聴いて欲しいモデル。
最近フランスでは至るところでレコード売ってますから、レコードは必然なのでしょうね。

CUBE CS OAK / 216,000- 

CUBEは、ソファーサイドに置いてコーヒーテーブルとしても使用できるミディアムモデル。

見てください。このE.T.のようなエモいルックス。

決してブリジッドバルドーのようなフレンチアミューズの艶やかさや、アンドレプットマンのような洗練されたモダンさも持ち合わせていませんが、思わず二度見してしまう外観からは、想像できないポテンシャルの持ち主ですからね。


PR/01 Walnut / 115,000- 

PR/01は、アップル・ストアでも取り扱っている、イギリスのガジェットアクセサリーブランド「NATIVE UNION」とのコラボレーションモデル。

カラーは3色展開で、さすが高性能ケーブルブランドとのコラボモデルだけあって、ほぼ全ての入出力端子に対応していて色んな使い方ができそう。しかもパワーが240Wもあるから75㎡程度の空間なら全然平気。

別売りなんだけど、ワイヤレス充電器も装着できるから音楽を聴きながらスピーカーTOPにスマホを置いておけば勝手に充電してくれるのも便利です。

でも、何で別売りなんだろう? ケチ!

 

そしてブランドの特徴としては大きく分けて3つ。

■伝統とノウハウ

最新技術とサウンド

マニュファクチャリング

それぞれを簡単に解説すると、

伝統とノウハウ

3世代80年間にわたる歴史を持つブランドの血統で、培ってきたノウハウや技術に裏付けされた品質と性能は限りなくピュアオーディオに近い感じ。ピュアオーディオの性能をコンパクトにまとめることがこのブランドのコンセプトなんだとか。


PR/01 Alu Champagne Pure White / 125,000- 

最新技術とサウンド

ラ・ボワットコンセプトの地元バスク地方のピアリッツという街は、サーファーの聖地でもありチームスタッフの多くもサーファー。そんなピアリッツにあるラボでは常に新しい技術を開発していて、既にいくつもの特許技術を取得しているサーファー技術集団という異色のブランド。一般的にオーディオ作ってる人たちってギークだからね。

その技術を買われて、某有名オーディオブランドのOEM製品も製作しているみたい。

:LX TURNTABLE / 580,000-   右:CUBE CS OAK / 216,000- 

この最先端技術とオーセンティクなボディが融合して、クラッシックなピュアオーディオと現在のデジタルチューニングによるハイブリッド感が絶妙にバランスされていて、モノとしての品質は最高だしとにかくナチュラルなサウンド感がずば抜けてるの。

高出力なんだけど音質は尖ってなくて丸くて、何だかずっと聴いていたくなる優しさがあって、聴いていても耳疲れがないんですね。

マニュファクチャリング

ラ・ボワットコンセプトはバスク地方でのスピーカー作りにこだわり続けていて、スピーカーの筐体には地元の天然木材を使用し、熟練の職人がひとつずつ丁寧に手作りで製作しているマニュファクチャーブランド。

でも、デザインやマーケティングはパリにブランチを構えるデザインチームが行っていると聞いてちょっと安心しましたね(ホッ)


CUBE LW / 216,000- 

一言でフランス発と言えど、パリのクリエイティブとバスク地方のクラフトマンシップが、このブランドのアイデンティティーなんです。

みなさん、ブランドのルーツや特帳について真剣に話を聴いてくれていました。

音を鳴らすと表情が変わるのを間近で見てると、なんだか嬉しい気分になりますね。

今回ご用意したウェルカムドリンクのイギリスのレモネードが、酸味が強いけど美味しかったのと、NY発のミネラルウォーターもデザインがかっこよくて、しかもエコパック仕様なので持って帰りやすいし環境にも優しく好評でした。ここまで簡単にラ・ボワットコンセプトについて触れてきましたがこのブランドの凄さまだピンときませんよね。

そこでどんなブランドなのかわかりやすいエピソードをご紹介しておきます。

馬と馬車のマークで有名なフランスの老舗ラグジュアリーブランドが、2019年の夏に限定88台の完全オリジナルオーディオをリリースし、価格はなんとルノーのルーテシアのトップモデルが軽く買えてしまうという驚きのプライスで、セレブの間で話題となりました。実はこのオーディオを製作したのがラ・ボワットコンセプトなんです。

日本ではまだまだ無名だけど、こんな孤高のハイブランドのポッシュなリミテッドエディションを作っちゃったりするわけです。

当然発売と同時に上顧客の手に渡って、店頭で見ることはなかったんだとか......

そう聞くとなんだか気になりませんか。

私もよく「これ〇〇と同じ工場に別注かけた限定品なんです」って言われると、なんだか知ってはいけない秘密を知ってしまったようなしめしめ感に興奮し、むしろこっちの方が本物感があってカッコいいよね、などと調子に乗って買ってしまいます。

こう書いて何だか例えが小さく、恥ずかしいですが言いたいことはわかって頂けますよね。

本物に認められた本物だけが持つ余裕というか、いい音って本来こうだよねっていうさりげない風格を感じる本格派オーディオブランドなんです。

まあ、あの老舗ラグジュアリーブランドのオリジナルオーディオを作るくらいだから、やっぱり技術や品質は折り紙付き。

通常ハイブランドのリミテッドエディションなどの生産背景は表に出さないから、あまり喋ると消されるかもしれないのでこの辺にしておきますね。(笑)

そして、私がこのブランドに惚れ込んだ理由がもうひとつあって、それはインテリアとの親和性がめちゃめちゃ高いってこと。

これまで私が取り扱いたいオーディオ製品を選んできた基準は、デザイン、サウンド、ルーツ、操作性の4つ。

このラ・ボワットコンセプトも同様で、今までと違って床に直置きとか、より家具に近い感じのスピーカーだから、存在感が増す分インテリアとしていかに空間に溶け込むかが重要なんです。

個性的なんだけど他のインテリアを邪魔しない控えめさがあって、決して技術を前面に押し出すわけではなく、ライフスタイルの中でどんな風に使われるかを最優先したデザイン性が、ポエティックでフランスっぽくて気にいったポイントです。

計算していないように見せて、実はちゃんと計算してるんです。

これは私の思うフランス人のイメージなんですが、朝起きてその辺に投げていたシャツをそのまま着て出かても自然体でかっこいいみたいな。

何か今って、そんな力の抜け方がコロナによって変わっていく新たな価値観に合ってる気がします。

アナログと最新テクノロジーを融合したちょっとオシャレな本格派フレンチスピーカー。

実は家庭でのスピーカーは、音が出ていない時間の方が圧倒的に長いはず。だからこそインテリアとして、その佇まいには気を使いたいもの。

そんなインテリア好きの方にも、家具としても気に入ってもらえて、それでいて人と被らないオリジナリティーを持った扱いやすい高音質オーディオって割とレアなんですよ。

その上、一度その音を聴いてしまうと忘れられなくなる没入感は、体感した人にしかわからない至福の時間。

いい音を聴くということは、単に音の良さに感動するというより、心底リラックスできる時間に浸るってこと。

そう、ヘッドスパの寝落ちするあの気持ちよさと同じなんだよね。一度も行ったことないけど....(笑)

こんな贅沢な感覚に浸れるのが、このブランドの魅力なんです。

ボジョレーの美味しいワインが食卓に色採りを添えるなら、バスクのオーディオから流れる贅沢な音は、何でもないひと時をクラウド ナインにしてくれる魔法の木箱。

ボジョレーヌーボの解禁まで待てない方、一度音のテイスティングをしてみてはいかがだすか。

果たしていい音は何かを変えることはできるのか?

今は自信を持ってYes!!

 

全モデル7月15日発売予定。

二子玉蔦谷家電や、マスタウォール青山店などから随時販売が開始されます。

 

 

 

 

ぶん / Noboru