透明なスピーカー『Transparent Speaker / トランスペアレント・スピーカー』

2019年が半分過ぎた頃。北の果てのハイセンスなバイキングがたった一人で東京にやって来た。

実は彼、自身が創った渾身のブランド『Transparent SpeakerR』またの名を「透明スピーカー」の創設者でありデザイナーなの。

名前はMr. パー。

僕が彼らのことを知ったのは多分4年程前。

当時、PEOPLE PEOPLEというスタートアップ・プロジェクトで資金を集めてて、彼らのプロダクトに興味を持ったから連絡してみたわけ。

そしたら何だかんだデザインのことで意気投合して、ファウンダーにならないかって誘われたのがきっかけ。

その後、ファウンダーは遠慮したけど、ずっとウォッチしながらメールのやり取りをしてたら、ちゃんと会社にしてスピーカー・ビジネスをスタートしたから近々会おうってさ。

それで、今回初めて東京で色々話を聞くことができたんだけど、僕も彼もBRAUN / ブラウンのプロダクトデザインを担当したデイーター・ラムスの普遍的なデザインに強く影響されたことや、実は孔子の説いた”温故知新”にこの世の全てのデザインの素が集約されていることに同感できたことで、お互いの価値観が似てるってことがわかったの。

この諺を伝えるの大変だけど、「Respect heritage and create future!』で伝わったかな?

凄い共感してたから大丈夫だよね、きっと。

念のため後でググったら "keeps cherishing old knowledge, so as continually to be acquiring new"って出てた。難しすぎ....

そして、何より彼のプロダクトのコンセプトが、アートでありサステイナブルであるということが、僕が強く惹かれたところ。

今現在僕の知りうる限り、オーディオ界において彼のコンセプトは、誰も真似のできない唯一無二のモノ。

この辺りは追い追いゆっくりと触れていきますけどね。

そんな彼が、日本での展開を目論んで一緒にやろうって誘ってくれたから、はい、はい。いいですよ。やりましょうねって二つ返事。

彼が大きなカーゴから取り出したサンプルを見せてもらったら、マニファクチャー的な匂いはプンプンするんだけど、どんな空間にも合いそうな完成度の高いプロダクトだと感じました。

 

既にヨーロッパでは陶芸家や彫金家などのアーティストたちとコラボしてリミテッド・モデルを作って販売してるんだって。

ストックホルムの彫金家とのリミテッドエディション。

これ結構重そう。足の上に落としたらマジでやばいやつね。

 


パリの陶芸家とのリミテッド・エディション。

 

こういうアーティストと本格的にコラボレーションするブランドって実はそうは無くて、生産ラインの問題でどうしてもMOQ(ミニマムオーダー量)がネックになったり、メーカーからそれはやっちゃダメだよって、アプルーバルが取れないケースもあって中々実現できないのが本当のところ。

でも、彼らのようなマニュファクチャーで小回りが効いて、トップダウンで即座にジャッジできるところは他のブランドにない強みですね。

そういう押し付けではない新しい価値って、ゼロから作っていく時代じゃないってこと、マーケットが求めているモノをよく解ってらっしゃる。

 

日本でも間もなくローンチ予定ですので、お楽しみにしていてくださいね。

でもいつも思うんだけど、スウェーデンの人達って誠実な人が多いから話していて楽しいの。基本みんな真面目で家族大好きだから。

 

おそらく最も地球に優しい透明スピーカー、リテラシーの高いデザインの好きで音楽大好きな皆さん、是非注目してみてくださいね。

 

さあ、日本でこの透明スピーカーのファンを増やしていきましょ!

 

 

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ぶん / Noboru