今日から伊勢丹

何となく通り過ぎて行った今年のクリスマス。

クリスマスは家で家族と楽しむという本来のスタイルに戻った感はあるけど、今年のような静かなクリスマスも新鮮で嫌いじゃないんですよね。

そんな聖夜が明けた、12月26日から伊勢丹でのポップアップがスタートしました。

日頃家の中にいる時間の長い40代主婦層をターゲットに、「くらしを変えるレシピ」をテーマとし、毎日のくらしに少しだけお気に入りをプラスして、ライフスタイルを今より少し豊かにしようという企画展。

そんな伊勢丹セレクションアイテムの集積の中、『音』にまつわるアイテムを弊社で担当させて頂くことになりました。

伊勢丹5階のインテリアフロアは、3年ほど前にもポップアップをやらせて頂いた思い出の場所。当時はMarshallだけでしたが、今回はTivoli Audio、GEMEVAとTRANSPARENTの3ブランドです。


Model One BT 20th Anniversary | Tivoli Audio

グッと大人っぽく見えますね。

主婦層にも音楽やラジオが好きな人も多いはず。音質やデザインを少し上質なモノにするだけで全然日常が変わるってことを体感して貰えると嬉しいです。

上質な豆を挽いたコーヒーのように、香りやコク、旨味など確実に幸せな気分になれますよね。

オーディオも同じで、いい音やいいデザインは確実に幸せな気分にさせてくれます。

 

そうそう、ちょうど2Fで「LESS BUT BETTER ディーター・ラムス:ブラウンとヴィツゥの世界」が開催中だったので立ち寄ってみました。


左:Braun TP 1 portable radio-record player Dieter Rams, 1959

Sonyウォークマンの原型となったポータブルラジオ。かっこいいですよね。


Braun SK 5 combined system Dieter Rams + Hans Gugelot, 1958

SK5は、真空管ラジオ&レコードプレーヤー。まさに「Less, but better」を追求し半世紀以上経過した現代においても、輝きが薄れることのないを驚嘆のプロダクトデザインです。

バウハウスの理念を継承したウルム造形美術大学から多くの影響を受けたディーターラムスは、BRAUNに入社しその後チーフデザイナーとなりました。BRAUNのオーディオを始め時計やヴィツゥの家具など画期的なモダンデザインで一世を風靡し、今なお多くのプロダクトデザインに影響を与え続けている伝説のプロダクトデザイナー。

木材を多用していた当時のオーディオ機器に対し、環境破壊を危惧していたディーターラムスは、いち早くプラスチックやアクリル素材を使用するなど当時からサスティナブルを意識していたところも素晴らしいですよね。

削ぎ落としていく引き残のデザイン。こういったホンモノの真髄に触れると曖昧なプロダクトアウトとの違いが鮮明に感じますね。欲しい......

 

ぶん / Noboru