チボリオーディオTivoli Audio『Model Two』 逃げ恥で使用。
2017年春のTVドラマで社会現象にもなった、TBS火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』覚えていますか?
主演のみくり(新垣結衣)に突然プロポーズをした津崎(星野源)の二人が繰り広げるラブコメディーです。
主題歌も星野源さんが主題歌を唄い、「恋ダンス」なる共演者が一緒に踊る振り付けが話題となり、多くの人が真似をしてYoutubeなどにアップするほどでした。
私もTVの前で真似していたら、カミさんに「ヒゲダンスか!」と突っ込まれそれ以来封印しています。
この『逃げるは恥だが役に立つ』でみくり(新垣結衣)と津崎(星野源)が暮らす部屋のインテリアに、チボリオーディオTivoli Audio『Model Two』がプレイスメントとして使用されていたのです。
このドラマの爆発的な人気によって、問い合わせが増えたことは事実ですが、どのようにして商品名を調べ弊社に連絡をしてくれたのだろうと不思議に思っていたら、Twitterなどで津崎とミクリの家に置いているオーディオは?と、話題となっていたようです。
このように室内にある小物や、みくりの着ているコートやマフラーに及ぶまでなんでも瞬時に教えてくれる人がいるというのはすごいですよね。
本来なら、我々も自ら発信してバズらせるのでしょうが、一視聴者として番組を楽しんで観ていました(笑)
また2017年夏のフジテレビドラマでは『コード・ブルー』で白石 恵(新垣結衣)の自宅にもModel Twoが使われています。この番組も映画化が決定した高視聴率番組ですね。
そして実は今、反響が高い話題のテレ朝木曜ドラマ『ドクターX 外科医・大門未知子』にも同じTivoli Audio『Model Two』が使われています。
米倉涼子さん主演の絶対位失敗しないドクターXシリーズ4作目で、常に高視聴率の鉄板番組のようです。
実際観ていても面白いですしね。
ナースステーションに置かれています。ただ今回は逃げ恥のようにわかりやすく目につく場所ではないので、ちょっと登場回数が少ないかもです。
Tivoli Audio『Model Two』というオーディオ
このように様々なドラマに使われているTivoli Audioの『Model Two』について少し紹介したいと思います。
基本的には併売機種Model Oneのステレオバージョンという位置付けで、別売りのCDプレイヤーやウーハーを加えることで、より高音質なオーディオ・コンポを組むことができるTivoli Audioの中では拡張性の高いモデルです。
今では少なくなったコンポのニーズも実は根強く、特にCDプレイヤーの要望が今尚多いです。
ただ、昨年の2016年には新しいモデルにチェンジするために、生産が終了してしまい在庫限りとなってしまいました。
Tivoliファンにとってはロングセラーだったモデルだけに、世界的にも終売になるのを残念がるファンも多いです。
そのせいか、Model Twoの修理依頼がもっとも多く、直してでも使い続けたいというお客様の声をよく耳にします。
断っておきますが、Model Twoが壊れやすいというわけではありませんのでご心配なく。
最近のミドルオーディオは、オールインワンの一体型が主流になりModel Twoのような自由な組み合わせや配置を楽しむといったコンポーネンツタイプはめっきり少なくなりました。
一体型も便利ですが、自由度の高いコンポタイプを好まれる根強いオーディオファンも多く、それぞれの楽しみ方があると思いますので、オーディオも一辺倒にならないでいろんなタイプがあると面白いと思います。
Tivoli Audio『Model Two』の音質
Model Twoの音質は、Tivoli Audioらしくとてもクリアで澄み通った生音に近い音質が特徴です。もともと原型であるModel Oneは、ラジオとして人の声を忠実に再現することのこだわりからスタートとしました。
またTivoli Audio社を創設したヘンリークロス博士は、オーディオ界の巨匠と崇められてきた天才エンジニアですから、音質へのこだわりと確かな技術は誰にも負けません。そんなルーツを持つTivoli Audioですからどのモデルも音質の良さは折り紙付きです。
モノラルでも十分な音質のテーブルラジオですが、ラジオから流れるオーケストラや音楽をステレオで聞きたいというニーズに応えて、Model Twoを開発したのです。
Tivoli Audio『Model Two』の後継モデル
先にも言いましたが、Model Twoは生産終了となったため、Bluetoothも搭載していません。ですから、それ単体ではラジオをステレオで聴くためのモノです。
しかし、CDプレイヤーやウーハーといったオプションが用意されていて、必要であれば拡張が可能です。このような自由度の高いオーディオマニアの心をくすぐる遊び心がTivoli Audioから無くなるのか?
私も内心がっかりしていましたが、さすがTivoli Audio、ちゃんと後継モデルを用意してくれていました。
そのモデルこそが『ARTシリーズ』。Model One Digitalです。一見Model One BTの後継モデルのように見えますが、正確にはModel One BTとModel Twoの後継モデルとなります。
くわしくはModel One Digitalのレビューページをご覧いただきたいのですが、このModel One Digital、単体でも飛躍的な性能アップをしていますが、Model Two同様ステレオから5.1chなど多数スピーカーをWi-Fi接続で同時に、Wi-Fiが届く範囲であれば幾つでも つなぐことが可能で、しかも別売りのModel Sub(ウーハー)は以前とは比較にならないくらい低音の迫力が増しています。実際壁が振動するほどです。
そして今日現在ではまだ発表されていませんが、CDプレイヤーも追加されるそうですので楽しみです。
こうなればModel Twoの再来といったところでしょうか。
ただ、名前にもあるようにラジオもデジタル化され、ワイヤレスで接続してスマートホンでコントロールする、といった近代的Hi-Fiオーディオになってしまったので、Model Twoの持つアナログで、どこかノスタルジックで素朴なオーディオといった印象はなくなったのも確かです。
まとめ
現代的なモダン・オーディオも便利でカッコよく高音質な上、様々な可能性を秘めていてワクワクしますが、反面Model Twoのようなアナログで温かみのあるオーディオも、作り手のこだわりを感じることができてとても親近感が湧きます。
どちらも一長一短、それぞれのライフスタイルに合ったオーディオとして、いつまでも愛され続けていってほしいものです。
ぶん / Noboru