スイスからの刺客
奴が来日したらしい。
少年時代をオランダのチルドレンギャングとして過ごした彼は、その後スイスの傭兵となり、除隊後はグレイシー柔術とカンフーの師範として名を馳せた腕利きのスナイパー。
存在感があるのに、気配を感じないその男の名は「サンドロ」。
その彼が密かに日本に入国し、渋谷のホテルに潜伏中との情報を入手したのは日曜日の8:00PMを過ぎた頃。
彼の今回のターゲットは?.....
エレベーターの中ではなく、上に乗って悟られずターゲットに接近するのは、奴にとっては朝飯前。
小雨がぱらつく10:00 PM、 酒とドラッグと女の匂いが混じり合う街、道玄坂。
円山町からの上り坂と、道玄坂の交差点付近のとある雑居ビルの酒場に奴が現れた。
彼とは1年ぶりの再会。合言葉は「権八」。
今回のミッションについて入念に確認し、ターゲットの情報を交換。
いつもとは違う緊張感が張りつめる。
そう、失敗は許されない決して果てることのないミッション・インポテンツ(笑)
翌朝、天才ハッカーの「コードネーム・198」を引き連れてターゲットのアジトに侵入。
そのアジトこそ、渋谷で幅を利かせている黄色と黒の巨大な要塞、通称「ロフト」。「198」はどうやら天才ハッカー坊やの身長に由来するコードネームらしい。
しかしでかい。最強のスナイパーと天才ハッカーの凸凹コンビ。
早速ハック?
サンドロは驚くほどの速さで陳列をし始める。さすが、神の手を持つ男の異名を持つだけあって、その手際の良さは素晴らしい。全く痕跡を残さず撤収。
次に向かったのは、最新のテクノロジーで厳重に警備されていて、未だ嘗て誰も攻略できない難攻不落の大要塞、通称「六本木ヒルズ」。
しかし彼には秘策があった。
それは、十八番の腕力とは真逆のスイス訛りの話術で、TSUTAYA六本木を取り仕切る百戦錬磨の敏腕マネージャーに猛烈にアピール。
どうやら彼女も気に入っていただけたようで、なんとか捕虜にならずに脱出成功。
そして銀座。
彼女の目を盗んで、新しい秘密兵器を取り出して何かを探している。もしや小型爆弾を仕掛けるのか....?
その後もいくつかのアジトをアポなしでゲリラ的に襲撃。
18:00PM ようやく『ミッション アコンプリシュド』。
任務を終えた後の奴の極上スマイルは、まるで、あのリアクション芸人のよう。
とまあ、ドラマ仕立てでざっとご紹介しましたが、要はスイスのGENEVA社のセールスマネージャーが、今後と現状について視察に来たからアテンドしてたわけ。
今回、新商品2モデルが間も無くリリースするから、サンプル紹介とご挨拶を兼ねてお取引先を巡回して来ました。
でもこの2モデル、結構きてる。カッコいい。早く欲しい。
とにかくデザインがイケてるのと、サウンド・チューニングがめっちゃ好み。
まだちゃんとお見せできないのが残念ですが、COMING SOON なのでお楽しみにしていてください。
期待は裏切らないと思います。ホント。
「ヤバイよ、ヤバイよ!」
ぶん / Noboru