オーディオガジェットの裏技 Vol.1
最近よく聞く「ガジェット」という言葉。
そもそもガジェットって何?って思う方は多いのではないでしょうか。
オーディオガジェットに限定すれば、いわゆる「オーディオ用のデジタル小物」のこと。
この数あるオーディオガジェットのなかに、あると便利なモノがいくつかあるのです。
オーディオに詳しい人には当たり前と思うようなモノでも、知らない方が多数派です。そんな人たちに、是非知ってもらいたい便利なガジェットを、いくつかご紹介していきます。
今回はその第一弾。
下の項目に当てはまる方は、このそのガジェットがピッタリです。
●お手持ちのスピーカーに3.5mmステレオミニプラグ用ジャックがある。
●スピーカーにWi-Fi機能が付いてない。
●SpotifyやDeezerの有料会員である。(または有料会員になりたい人)
●テレビに光出力端子が付いている。
この条件に当てはまる方結構多いのではないでしょうか。
その条件にぴったりの便利ガジェットの名は『CONX』。
アメリカのTivol Audioから発売中のトランスミッターです。
外観はプラスチックで覆われていて、質感的には少しチープな感じがします。でも、目立たないところに置くので実際には気になりません。
では、この『CONX』がどのように便利なのかを説明しますね。
簡単に言ってしまえば、お手持ちのスピーカーをWi-Fiスピーカーに変える優れモノ。
写真はMarshall Kiburn BluetoothスピーカーとCONX
一般的には、多くの方がBluetoothスピーカーを利用していると思います。でも、そのBluetoothスピーカー、実はかなり音源を圧縮しているのをご存知ですか。
Bluetoothは常に規格のアップグレードを繰り返していますが、それでもCDレベルの音源を約1 / 10以下まで圧縮しているのです。実にCDの10%以下の音質が、Bluretoothの音ということです。
最近では、Bluetooth音質に聴き慣れて、無圧縮音源がどれほどの音質かさえ気にならないという方も多くなってきています。かくゆう私もそっちに流されつつあります。(笑)
でも、世の中にはハイレゾやストリーミングにapt-X(Androidのみ有効)など、色んな再生手段が溢れかえっていますし、通信規格の進歩によって、むしろ高音質音源や画像データがより普及していくでしょう。
どんな高品質な再生手段でも、出力時に圧縮してしまうと全く無意味ですよね。
折角、Spotifyの有料会員になっているのに、1/10の圧縮音源で聴くのはもったいないです。
そこで、お持ちのBluetoothスピーカーをWi-Fiスピーカーに変えることで、音源をCDレベルのまま、無圧縮で聞く事ができるのは魅力的ではないでしょうか。しかも、そのスピーカーをTivol Audioの専用アプリを使い、スマホで操作できるのです。
既存のBluetoothスピーカーをWi-Fi化するイメージです!
今後、いろんなメーカーから、Wi- Fiスピーカーがリリースされるでしょうが、すぐに買い換えなくても、CONXを使えば、既にお持ちのスピーカーをWi- Fiスピーカーに進化させる事ができます。
その上、もしお持ちのテレビに光端子が付いていれば、オプティカルケーブルでCONXに繋げば、テレビの音声も、CONXに接続されたスピーカーで聴くことができるのです。
既存のテレビやBluetoothスピーカーをWi-Fi化するイメージです!
最近のテレビは音質もかなり良くなっていますが、やはりオーディオスピーカーにはかないません。特に映画やライブを鑑賞されるとその違いは歴然です。
ちょっと迫力のあるスピーカをお持ちでしたら、ぜひ試してみてください。
この『CONX』、勿論Tivoli AudioのARTコレクションと合わせれば、全てをWi-Fi接続でワイヤレス操作が可能です。
元来、Tivoli Audio製品の『MODEL ONE DIGITAL』や『CUBE』『ORB』『MODEL SUB』などに、他のスピーカーやCDプレーヤーにテレビなど、メーカーを問わずWi-Fi接続でグループに加えるためのモノ。
今回は、その地味だけど結構使える便利ガジェット、『CONX』の裏技的使用方法をご紹介してみました。
Wi-Fiスピーカーに躊躇しているのなら、試してみる価値大アリです。
次回はCONXを使って、複数のスピーカーやデバイスを同時接続してワイヤレス化するガジェットをご紹介しますので、お楽しみにしていてください。
ぶん / Noboru