オトとヒト「中学1年生のとき、スピーカーを自作したことがオーディオの原点」TRANSPARENT × 冷牟田 竜之

シリーズでお届けするNAVYS JOURNAL「オトとヒト」。第3回目に登場するのは、なんと説明不要の冷牟田 竜之さん。1987年にBLUE TONICにてメジャーデビューし、1988年東京スカパラダイスオーケストラへ正式に加入した冷牟田さんは、東京スカパラダイスオーケストラ脱退後も、2つのバンドを牽引すると共に、DJ・プロデュース業においても勢力的に活動しています。そんな冷牟田さんが、TRANSPARENTのTurntable とLight Speakerを語ります。

驚くべきハイコストパフォーマンスでデザインが振り切れている

シリーズでお届けするNAVYS JOURNAL「オトとヒト」。第3回目に登場するのは、冷牟田 竜之さん。音楽好きなら、きっとその名前には聞き覚えがあることでしょう。BLUE TONICや東京スカパラダイスオーケストラで活躍した、ベーシストであり、サクソフォーン奏者。東京スカパラダイスオーケストラではアルバム制作をリードし、バンドを牽引してきたことでも有名です。2008年に東京スカパラダイスオーケストラを脱退後は、2つのバンドで活動すると共に、DJやプロデュース業で音楽業界をリードしています。そんな冷牟田さんは「中学1年生のとき、スピーカーを自作したことがオーディオの原点」と語るほどのスピーカー好き。今回は、冷牟田さんが勢いのあるスウェーデン発TRANSPARENTの中でも高い人気を誇るTurntable とLight Speakerについて語り尽くしてくれました。



TRANSPARENTのTurntableは冷牟田さんにどのように映ったのでしょうか。まずは、特徴的な見た目、そして操作性について、「デザインが欲しいと人に囁きかける機械、人もそれに応え操作する悦びを感じるレコードプレイヤー」と話してくれました。それと同時に「面白い機械」と表現してくれました。プロの目線からもTRANSPARENTのブランド名が意味する透明なデザインは新鮮に映ったのかもしれません。

また「Bluetooth 5.0準拠で高音質なワイヤレス伝送も可能だし、開封時に心躍るパッケージやレコードブラシを含む付属品の充実も嬉しい」とTRANSPARENTがブランドとしてこだわっているパッケージや、パッケージを開ける際にユーザーの気分が高揚するような仕掛けについても触れてくれました。

そして、最も聞いてみたいポイントである音質についてはどのような評価だったのでしょうか。冷牟田さんは以下のように応えてくれました。あえて、そのままの言葉で紹介します。

―Phase Techのフォノアンプを使用したレコード再生で、まず感じるのが重心の下がった野太くクリアな低域。ベースとキックの絡みの気持ち良さ。

―オルトフォンOM5Eは、このプレーヤーに凄くマッチしており、ドライにしない滑らかな感触で、オケは厚みがあり、かつ抜けが良く全体のバランスも良い。

―女性ヴォーカルは、艶やかで体温がほのかに漂う、そんな魅力的な再生。

―華奢に見えるが、帯域バランスの整った真っ当なサウンド。

このようにTurntableにとって最も重要な音について語ってくれた冷牟田さんは、最後に「驚くべきハイコストパフォーマンスでデザインが振り切れている」「この価格帯のハイエンド入門機」と高く評価をしてくれたのです。長年日本のミュージックシーンにおいて、その業界をリードしつづける冷牟田 竜之さんにとっても、今勢いのあるスウェーデン発TRANSPARENT Turntableは、音質やデザイン双方において魅力的に映ったようです。

小さいながらも所有欲を満たす存在感

一方でプライベートでは、キャンピングカーを愛用し車中泊を楽しんでいるという冷牟田さん。そんなアクティブかつこだわりの趣味を持つ冷牟田さんにぴったりなアイテムといえば、TRANSPARENT Light Speaker。音楽のプロであり、車中泊の達人には、ランタンをモチーフとしたTRANSPARENT Light Speakerはどのように映ったでしょうか。



まず前提として「キャンピングカーで寝る前に聴く音、そしてスピーカーにはこだわりたい」という冷牟田さんらしい言葉。そんな冷牟田さんはLight Speakerでピアノ演奏を再生したといいます。その感想はどのようなものだったでしょうか。

―音の粒子が八方に散って、空浮に浸透していくような自然な聞き心地の良い音。

―空気が楽器と化し浮かび上がる。

―燈は焚き火のように揺らぎ癒し効果絶大だ。

ガスランタンをモチーフとした円形筒型デザインが特徴のLight Speakerならではの360°広がる音。そして、本物の炎を分析してつくられた焚き火のような燈の自然な揺らぎについて触れてくれました。

そして、キャンピングカーで車中泊を楽しむ冷牟田さんらしく「車中泊で心地良く眠りに入っていけるようになった」とも。まるで焚き火のような揺らぎと360°広がる心地よい音は、「癒し効果絶大」とのことでした。そんな使用感のLight Speakerを、冷牟田さんは「小さいながらも所有欲を満たす存在感」と評してくれました。

冷牟田竜之のオーディオ的な快感も得られるおすすめレコード3タイトル

せっかくなので、冷牟田さんにTRANSPARENT Turntableで聴きたい、レコードを聞いてみました。Turntableでレコードを聞いている人にとっても、これからレコードを聞いてみたいと思っている人にとっても必見の情報です。



UKジャジー・ソウル大型新人Bryony Jarman-Pinto。2019年デビュー作。オーガニックなダウンテンポ・ソウルを展開。



US・R&B界の女帝Beyonceを姉に持つ女性シンガーSolange Knowles。南部の香りを漂わせながらも、センス抜群のアーバンなスロウから躍動感あるソウル・ブギーまでを披露。2016年リリースの3rdアルバム。



屈指のメロディーメイカー、Paddy McAloon率いるPrefab Sproutの1988年3rdアルバム。美メロUKポップ。



[お話をしてくれたオト]

TRANSPARENT Turntable
TRANSPARENT Light Speaker


[お話を聞かせてくれたヒト]


冷牟田 竜之さん
1987年、BLUE TONICにてメジャーデビュー。1988年東京スカパラダイスオーケストラへ正式に加入。 1989年BLUE TONICが惜しまれながらも解散。活動は東京スカパラダイスオーケストラ(以下スカパラ)にスイッチすることに。そして1990年にスカパラでメジャーデビューを果たす。

個人としての活動は、1988年下北沢ZOOにてDJ開始。1990年には芝浦GOLDでレギュラーDJに抜擢され本格的にDJ活動を開始する。以降、北から南まで全国のクラブを隈なくツアー。様々なジャンルをまたぎ、自身をフィルターにアッパーな選曲が支持される。

スカパラがAVEXに移籍するタイミングで、青木(dr)と共にJUSTA RECORDを発足し主導。リミキサーとしても活動開始。自身でリミックスした楽曲をバンドで演奏するスタイルを確立し、「ルパン三世のテーマ」は以降スカパラの代表曲になった。また、同時期hot hip trampoline schoolのレコーディングでプロデュース開始。スカパラの「火の玉ジャイブ〜FULL TENTION BEATERS」をプロデュース。

1990年には、FPMらと共にSPEED KING結成。1stアルバムをFPMと共同プロデュース。SPEED KINGはデビュー公演を武道館で開催し成功させた。

1999年には自身がプロデュースするイベントTabooをスタートさせる。翌年、中村達也・チバユウスケらと共にDJチームRoc-Brothers結成。Tabooは2006年の恵比寿ガーデンホールに3,000人の動員を誇るまでに成長。2013年12月には渋谷AXにて同イベントを開催しオーディエンスを熱狂させた。2014年にはTaboo開始から15周年を迎える。冷牟田自身がアーティスト・DJをブッキングする気鋭のラインナップが支持され、イベント自体にすでにファンが定着しており、現在まで継続・躍進中。また、2つのバンドを牽引すると共に、DJ・プロデュース業においても勢力的に活動している。

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