Tivoli Audio『Model Three BT』五つ星ホテルも認めたデザインと信頼性

国内外の5つ星ホテルでも、一般のご家庭で使用しているモノと同じコンパクトなオーディオを導入しているケースが多く、Tivoli Audioは国内外の多くの五つ星ホテルのゲストルームで実際に使用されています。

そこで今回はそんな五つ星ホテルが認めた、Tivoli Audioの『Model Three BT』が改良され性能がアップしたのでレビューしてみたいと思います。

 

私も仕事でよく海外出張に出描けますが、10年ほど前からヨーロッパの5つ星の高級ホテルのロビーサイドのカフェで、DJがダンスミュージックを普通にかけていていて、夕方からはクラブのような雰囲気が漂っている風景に文化の違いを見せつけられた感じがしました。

最近ではやっと日本でもそういった音楽をテーマとしたホテルもできてきましたが、今後もっとアーティーで音楽ライフなホテルが増えるといいですよね。

  

 

五つ星ホテルが認めた『Model Three BT』とは


ブルガリホテル・ミラノ

 


ザ・リッツカールトンホテル京都

外資系の五つ星ホテルのゲストルームには、必ずと言っていいほどオーディオが設置されています。そしてミラノのブルガリホテルや、ザ・リッツカールトン京都や沖縄のオーディオにはTivoli Audioの『Model Three BT』が選ばれています。

このModel Three BTですが、Model One BTの前面スピーカーを上部に移動し、開いた前面部にアナログ時計を埋め込んだモノ。ホテルですから枕元にアラーム機能が必要なので、Tivoli Audio唯一のアナログ時計搭載のModel Three BTが最適です。

 


ACE HOTEL CHICAGO

こちら4つ星ですが、ブティック・ホテルの先駆けとも言えるアーティスティックなモダン・ホテルのACE HOTEL (エース・ホテル)では、ゲストルームにMartin(マーティン)のギターが置いてあって自由に弾くことができるのが驚きです。そんなカッコいいACE HOTELのオーディオには、オールブラックのModel One BTが採用されています。

ただしこちらは時計なし。ヤングガイには時計なんかいらない。スマホ持ってるだろ!ということのようです。

写真はMODEL ONE

 

このように海外の有名ホテルに使用されているModel Three BTは、使い方がとてもシンプルなので、説明書など見なくても誰でも扱うことができる簡単なAM/FMラジオ/ワイヤレス・スピーカーです。

2021年度よりこれまでのドラバを改良し、イコライザー設定も変更されより高音質になりました。もちろんBluetooth5.0機能も搭載しているので、自分の好きな音楽をワイヤレスで楽しむこともできます。

そしてTivoli Audioご自慢ののラジオは、AM / FMとそれぞれに対応していますが、ワイドFMにも対応しているためAM局の番組をFM電波で聴くことができます。(ワイドFM対応地域によります)そのためAMの低音質のデメリットが解消され、ノイズがなくクリアに聴くことができるのが嬉しいですね。

また、2021年モデルから伸縮式のアンテナが装備されましたので、これまでより一層受信感度が向上している点もグッドニュースです。

 

カラーは、ウォールナット/ベージュ、ホワイト/シルバーの2色展開です。
ホテルでは圧倒的にウォールナット/ベージュの需要が多いようですが、最近ではモダンなブティックホテルなど、ホワイト/シルバーの需要も高まってきています。

 

 

Model Three BTの特別な機能

Model Three BTの特別な機能は、先にも述べた通りアナログ時計が付いていること。アナログ時計が付いただけでなんだかミリタリー・テイストに感じませんか。

時計のベゼルを左に回すと赤色の針が動いて時間を指定し、スリープやアラームを設定できます。
スリープを設定すると約20分後に電源が切れるようになっています。ただ、アラームとスリープを同時設定できないのが不便だと感じました。まあ、他のアナログ時計もほとんどがスリープとアラームの同時設定はできないので、仕方ないのかもしれません。

 

Model Three BTで五つ星ホテルの気分に浸る

こうやって見てみると『Model Three BT』は『Model One BT』にアナログ時計が付いただけという風に見えますが、まだもう一つ大きな違いがあるのです。感の鋭い方ならもうお判りかもしれませんが、その違いは何だと思いますか?

実はスピーカーの取り付け位置なのです。アナログ時計を搭載するためにスピーカーが上部に移設されたため、音のダイレクト感は若干落ちるのですが、その代わりすごく音の広がりを感じます。天井にバウンドした音の粒が降り注いでくるような感じでしょうか。それでいてクリアなサウンドに一日の長のあるTivoli Audio。こもった感じは微塵もしません。

 

比較的広い空間では、むしろModel Three BTの方が同じドライバでもいい音に聞こえるくらいです。

ただラックや本棚など、上部がふさがっているスペースに置いてもパフォーマンスが発揮できないので、置き場所を限定されてしまいます。

もし、あなたのベッドサイドにスペースがあって、Model Three BTを枕元の友にできれば、広がりのあるクリアなサウンドが部屋中を駆け巡り、心地良い眠りに落ちるはずです。

きっと就寝時には、毎日五つ星ホテルの気分に浸ることができるでしょう。
これだけでも十分贅沢だとは思いませんか。

 

まとめ

これまで長年、Tivoli Audioの代名詞は『Model One  BT』とされてきましたが、人と違うことをが好きなあまのじゃくな私は、ちょっと変わった風貌のよりアナログライクな『Model Three BT』が好きだったりします。
でも、そんな変わり種だからあまり店頭にも置いていません。そのため、なかなか実機を見る機会も少ないのではないでしょうか。

そんなModel Three BTはModel One BTの人気に押されて、実は市場にあまり出回っていない稀少なモデルなのです。だから決してこの『Model Three BT』を勧めたりはしません。

その代わりちょっと人と違ったモノが気になる、という稀有な人にはぴったりの逸品だったりします。
だって五つ星のお墨付きなのですから。

 

2021年3月2日更新

ぶん / Noboru